プリン体を多く摂ると痛風になりやすい?プリン体の多い食べ物とは
プリン体という言葉。
テレビの健康番組や雑誌で取り上げられることも多く、特に痛風のリスクと結びつけて紹介されることがよくあります。
ただし、実際のところプリン体が何であるか、どのように私たちの体に影響を及ぼすのかを深く知る人は少ないのが現状です。
プリン体は私たちの体の中で生成される物質の一つで、食事から摂取することもできます。
特定の食材、特に動物性の食品に多く含まれています。
しかし、プリン体が私たちの体に実際にどのような影響を及ぼすのか、また、それによってどのような症状が現れるのか、そのメカニズムは複雑です。
この記事では、プリン体に関する基本的な情報をわかりやすくお伝えすることで、日常の食事の選び方や生活習慣に役立てていただければと思います。
- 1. プリン体とは
- 2. プリン体の一日の摂取量の目安
- 3. プリン体を多くとるとなぜ痛風になりやすい?
- 4. プリン体の過剰摂取が招く危険な病気
- 4.1. 腎結石・尿路結石
- 4.2. 高尿酸血症と心臓疾患
- 4.3. 腎機能の低下
- 5. プリン体が多い食べ物
- 5.1. 内臓系の食品
- 5.2. 魚介類
- 5.3. 肉類
- 5.4. 乾物・煮干し
- 5.5. 酒類
- 5.6. 注意点
- 6. 納豆はプリン体が多いって本当?
- 6.1. 納豆のプリン体含有量
- 6.2. 納豆の他の栄養価
- 6.3. どれだけの量を摂取すれば問題なのか?
- 6.4. 結論
- 7. プリン体の排出方法とは
- 7.1. 水分摂取の増加
- 7.2. アルコール摂取の制限
- 7.3. 塩分の制限
- 7.4. 野菜や果物の摂取
- 7.5. コーヒーの摂取
- 7.6. 適度な運動
- 7.7. 体重管理
- 7.8. まとめ
- 8. 痛風等でお悩みの方は横浜内科・在宅クリニックへ
- 9. まとめ
プリン体とは
プリン体とは、身体の中で生成される化学物質の一つです。
しかし、その正体や役割を詳しく知る人は少ないかもしれません。
今回は、プリン体が何であるのか、どのような働きを持っているのか、そして私たちの食生活との関係について詳しく掘り下げていきます。
プリン体は、私たちが摂取するほとんどの食べ物にも含まれている成分であり、特に動物性の食品に多く含まれています。
しかし、これだけでは、プリン体が何であるかの理解は難しいかもしれません。
実際のところ、プリン体は生体内での核酸の代謝の過程で生じる物質で、細胞の中の遺伝情報を保持するDNAやRNAの構成要素として存在しています。
つまり、私たちの身体を構成する細胞の一部として、プリン体は非常に大切な役割を果たしているのです。
そして、プリン体が体内で分解されると、尿酸という物質が生成されます。
尿酸は通常、腎臓を通じて尿として排出され、体外に放出されます。
しかし、尿酸が過剰になると、尿酸の結晶が関節やその他の組織に沈着することがあり、これが痛風の原因となることもあります。
このように、プリン体は私たちの体内で重要な役割を果たしている一方で、その過剰な摂取や代謝が原因で健康問題を引き起こすこともあるのです。
ですから、バランス良く摂取することが重要となります。
食事からのプリン体の摂取量が増えると、体内の尿酸値も増加するリスクが高まることが知られています。
特に、肉や魚、内臓などの動物性の食品にはプリン体が多く含まれているため、これらの食品を過度に摂取することは避けたいところです。
しかし、すべての食品からプリン体を避けるというのは現実的ではありませんし、必要な栄養を取るためにも適度な摂取が必要です。
大切なのは、適切な知識を持って食生活を調整し、プリン体や尿酸のバランスを保つことです。
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プリン体の一日の摂取量の目安
日常の食生活において、プリン体をどれくらい摂取すべきなのか、という疑問は多くの人々の中にあるでしょう。
このセクションでは、プリン体の一日の摂取量の目安について詳しく解説します。
プリン体は私たちの身体にとって必要不可欠な成分の一つですが、過剰に摂取すると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
特に尿酸の過剰生成が懸念されるため、適切な摂取量を心掛けることが大切です。
では、具体的にどれくらいの摂取が適切なのでしょうか。
一般的な目安として、成人男性の場合、一日のプリン体摂取量は300mgから400mgが推奨されています。
一方、成人女性や高齢者、さらには痛風のリスクがある方は、その摂取量をもう少し控えめに、200mgから300mg程度に抑えると良いでしょう。
これらの数値は一般的な目安として提案されているものであり、個人の体質や生活習慣によって適切な摂取量は変動することがあります。
したがって、自分自身の健康状態やライフスタイルに合わせて、適切な摂取量を見極めることが大切です。
また、後述するように食品のプリン体含有量を知ることで、より具体的な食事の調整が可能になります。
例えば、赤身の肉や魚、内臓類はプリン体が多く含まれています。
これらの食品を頻繁に摂取する場合、その他のプリン体が少ない食品を意識的に選ぶ、または食事の量を調整するなどの工夫が求められます。
反対に、野菜や果物、大豆製品などはプリン体が少なめであり、これらを多く取り入れることで、全体のプリン体摂取量のバランスを調整することができます。
また、ビールや日本酒などのアルコール飲料もプリン体が多いと言われています。
アルコール摂取によって尿酸の生成が促進されるため、飲酒の際は摂取量を適切にコントロールすることが大切です。
最後に、プリン体の摂取量だけに注目するのではなく、食事全体のバランスを考えることが大切です。
バランスの良い食事を心掛け、適切なプリン体摂取量を目指すことで、健康な体を保つ手助けとなります。
プリン体を多くとるとなぜ痛風になりやすい?
プリン体は私たちの日常の食事に含まれる物質の一つです。
そして、このプリン体が体内で分解される過程で「尿酸」という成分が生成されます。
尿酸は、適切な量であれば、私たちの体にとって無害です。
実際、尿酸は血液中に一定の濃度で存在しており、余分なものは尿として体外に排出されます。
しかしながら、摂取したプリン体の量が多いと、それに比例して尿酸の生成も増えます。
そして、生成された尿酸が適切に体外に排出されないと、血液中の尿酸濃度が高まるリスクが上がります。
この血液中の尿酸濃度が高まることを「高尿酸血症」と言います。
高尿酸血症の状態が続くと、この尿酸が結晶として関節や組織に蓄積することがあります。
特に、足の親指の関節に尿酸結晶が溜まりやすいため、痛風の最も典型的な症状として、足の親指の関節が腫れて非常に痛む「痛風発作」という状態が起こることが知られています。
尿酸結晶が関節に蓄積すると、体はこれを異物として認識し、炎症反応を起こします。
これが、痛風の際の強い痛みや腫れの原因となっています。
痛風のリスクを下げるためには、尿酸値を適切な範囲に保つことが大切です。
これを実現するためには、プリン体の過剰な摂取を避けることがキーとなります。
プリン体が多く含まれる食品を過度に摂取すると、結果的に尿酸の生成も増加するため、食事の内容や量を適切にコントロールすることが重要です。
しかし、食事だけでなく、遺伝的な要因や生活習慣、薬の影響なども尿酸値に影響を及ぼすことが知られています。
したがって、プリン体の摂取を控えるだけでなく、全体的な生活習慣の見直しや、定期的な健康診断を行い、尿酸値をチェックすることも痛風予防に役立ちます。
このように、プリン体を多く摂取することが、尿酸の過剰生成という形で痛風のリスクを高める原因となるわけです。
健康的な生活を維持するためにも、食事の中のプリン体の量に注意を払い、バランスの取れた食生活を心がけることが求められます。
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プリン体の過剰摂取が招く危険な病気
私たちの日常の食事には、さまざまな成分や栄養素が含まれています。
その中の一つ、「プリン体」は、特に注意が必要な物質の一つとされています。
なぜなら、プリン体の摂取が過剰になると、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があるからです。
ここからは、そのプリン体の過剰摂取が招く危険な病気について詳しく解説していきます。
まず、先ほども触れた「痛風」が最も知られる疾患です。
しかし、プリン体の摂取が多くなると痛風だけでなく、他にも健康上のリスクが増えるのです。
以下に高尿酸血症によって起こる痛風以外の疾患を記載します。
腎結石・尿路結石
腎結石や尿路結石は、尿中に含まれるミネラルや塩分が結晶化して固まったものです。
特に、尿酸結石というタイプの結石は、プリン体の過剰摂取と密接な関係があります。
プリン体が体内で分解される過程で生成される尿酸が、適切に排出されず体内に溜まると、腎臓や尿路に結晶として固まることがあります。
これが、腎結石や尿路結石の原因となります。
結石が形成されると、それが尿の流れを妨げたり、炎症を引き起こすことで強い痛みを伴うことがあります。
さらに結石が尿路を塞いでしまうと、激しい痛みが発生することもあります。
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高尿酸血症と心臓疾患
過度のプリン体摂取による高尿酸血症は、心臓にも悪影響を及ぼす可能性が考えられます。
一部の研究によれば、高尿酸血症は心臓疾患のリスクを増加させる可能性があるとされています。
腎機能の低下
尿酸が過剰になると、腎臓にも負担がかかります。
尿酸が多くなると、それが腎臓の組織に堆積することがあり、長期的には腎機能の低下を招くリスクが高まります。
腎機能が低下すると、さまざまな体の不調や疾患のリスクが増えるため、注意が必要です。
これらの病気は、単なる不調や痛みとして現れるだけでなく、長期的には生活の質や健康寿命にも影響を及ぼす可能性があるため、プリン体の摂取には十分な注意が必要です。
プリン体が多い食べ物
これまで述べてきたように、プリン体の摂取が過剰になると体内で尿酸の生成が増加し、それが原因で様々な健康上の問題を引き起こす可能性があります。
そこで、ここからはプリン体が特に多く含まれる食べ物について詳しく見ていきましょう。
内臓系の食品
内臓肉、特にレバーや心臓などはプリン体を多く含んでいます。
これらの食材は栄養価が高いのですが、適量を心掛けながらの摂取がおすすめです。
魚介類
特にアジ、サバ、イワシなどの青魚にはプリン体が多く含まれます。
また、エビやカニ、貝類、干物にも多くのプリン体が含まれており注意が必要です。
魚介類はオメガ3脂肪酸やDHA、EPAなどの健康に良い成分も多く含むため、過剰摂取には気を付けつつ、バランス良く食事に取り入れることが大切です。
肉類
鶏の皮、豚のバラ肉、牛の脂身など、脂肪分が多い部位にはプリン体が多く含まれています。
また、焼き鳥の皮や串カツ、唐揚げなどの油で揚げた食品も注意が必要です。
乾物・煮干し
干しシイタケや煮干し、昆布などの乾物にもプリン体が多いです。
これらの食材は、煮物やスープの出汁としてよく使用されるため、日常的に多く摂取してしまう可能性があります。
酒類
ビールや焼酎にはプリン体が含まれ、痛風の患者さんには特に摂取を控えるよう指導されることが多いです。
またアルコール自体が尿酸の排出を妨げるため、プリン体と一緒に摂取すると尿酸の値が上昇しやすくなります。
注意点
プリン体が多く含まれる食べ物を食べること自体が悪いわけではありません。
健康のためには、これらの食材をバランスよく摂取し、過剰摂取を避けることが重要です。
特に痛風や高尿酸血症のリスクが高い人、すでに疾患を持っている人は、食事内容をよく確認し、適切な摂取量を守るよう心掛けることが求められます。
最後に、プリン体の摂取量だけでなく、全体的な食生活のバランスを見直し、水分をたくさん摂ったり食物繊維やビタミン、ミネラルなど、体に良い栄養素をしっかりと摂取することも忘れずに行いましょう。
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納豆はプリン体が多いって本当?
納豆は日本の伝統的な発酵食品であり、多くの日本人にとって日常の食卓に欠かせない食材の一つと言えるでしょう。
高い栄養価、健康への多岐にわたる効果から日常的に食べている方も多いかと思います。
しかし、プリン体に関して「納豆は多い」という情報があるため、痛風や高尿酸血症のリスクを気にする方々からの関心も高いトピックとなっています。
それでは、納豆とプリン体の関係について探っていきましょう。
納豆のプリン体含有量
納豆には確かにプリン体が含まれています。
一般的に、大豆やその加工品にはプリン体が多く含まれるとされ、納豆もその例外ではありません。
納豆1パック(50g)あたりのプリン体含有量は57㎎とされておりますが、他の食品と比較して特に多く含まれるわけではありません。
また、大豆製品にはアルカリ性の性質もあり、体内の尿酸を排出する効果もあります。
納豆の他の栄養価
納豆にはプリン体だけでなく、多くの栄養素が含まれます。
たんぱく質、ビタミンK、ナットウキナーゼ、大豆イソフラボンなど、健康に有益な成分が豊富に含まれています。
特に、ナットウキナーゼは血流を良くする作用があるとされ、心臓病や脳血管障害の予防に役立つと言われています。
どれだけの量を摂取すれば問題なのか?
日常的な食事の中で適量の納豆を取り入れるだけであれば、健康を害することはほとんど考えられません。
しかし、痛風や高尿酸血症のリスクが高い方、または既に疾患を抱えている方は、摂取量に注意が必要です。
常に医師や専門家のアドバイスを受けつつ、適切な量を摂取することを心がけましょう。
結論
納豆はプリン体を含むものの、「非常に多い」とは言えません。
その他の多くの栄養価も考慮すると、バランスの良い食事の中で納豆を適量摂取することは、多くの健康効果をもたらす可能性があります。
しかし、痛風や高尿酸血症のリスクを気にする方は、納豆の摂取量や頻度に注意を払うようにしましょう。
プリン体の排出方法とは
プリン体の過剰な摂取は、痛風や高尿酸血症のリスクを増加させる可能性があります。
これは、プリン体が体内で分解される際に尿酸として生成され、これが体内に蓄積すると関節や腎臓に異常を引き起こすことがあるためです。
そこで、プリン体の摂取量を意識的に管理するだけでなく、体内からの排出方法も理解し、実践することが求められます。
ここでは、プリン体の効率的な排出方法について詳しく解説します。
水分摂取の増加
水分摂取を増やすことは、尿酸を効率よく排出する基本的な方法です。
適量の水をこまめに摂取することで、尿として排出される量が増え、尿酸の体内蓄積が抑制されます。
特に、無糖のお茶や水を中心に、1日2~3リットルの水分を摂取することを目指しましょう。
アルコール摂取の制限
アルコールは尿酸の排出を妨げる作用があります。
特にビールや発泡酒など、プリン体が多い飲料は注意が必要です。
適量を守り、連日の摂取を避けるよう心掛けましょう。
塩分の制限
過剰な塩分摂取は、尿酸の排出を阻害します。
食事の際、過度な塩味を避けるだけでなく、加工食品や外食にも注意が必要です。
野菜や果物の摂取
ビタミンCは尿酸排出を助ける効果があります。
柑橘類やパプリカ、キウイなど、ビタミンCを多く含む食材を日常的に取り入れることをおすすめします。
コーヒーの摂取
適量のコーヒー摂取が、尿酸値を下げる助けとなることが研究で示されています。
カフェインレスコーヒーでも有効とされており、カフェインの効果ではなくコーヒー自体の効果と考えられています。
ただし、利尿作用もあるため過剰摂取は避け、また、糖分を多く含む甘いコーヒードリンクは摂取を控えるよう注意しましょう。
適度な運動
適度な運動は、体内の循環を促し、尿酸の排出を助けます。
激しい運動は逆に尿酸値を上げることがあるため、ウォーキングやストレッチなど、軽度から中度の運動を日常的に取り入れることを推奨します。
体重管理
肥満は、尿酸値の上昇リスクを高めます。
日常的な食事や運動により、健康的な体重を維持することが尿酸値の管理に繋がります。
まとめ
プリン体の排出を促すための方法は、日常生活の中で取り入れやすいものばかりです。
食生活の見直しや適度な運動は、尿酸値を下げるだけでなく、全体的な健康維持にも寄与します。
プリン体を意識しつつ、健康的なライフスタイルを築きましょう。
痛風等でお悩みの方は横浜内科・在宅クリニックへ
痛風は関節の痛みや腫れを引き起こす疾患で、一度発症すると再発のリスクが高まります。
多くの方が一時的な痛みとして放置しがちですが、これは正しい対応ではありません。
痛風の症状や疑いがある場合、専門的なアドバイスや治療が必要です。
横浜内科・在宅クリニックで行う診療について詳しくお伝えします。
- 症状の正確な診断
痛風は特定の関節、特に足の親指の関節に鋭い痛みが現れることが一般的です。
しかし、似たような症状は他の関節疾患でも現れることがあります。
したがって、症状の原因を正確に診断するためには、専門家の意見を求めることが必要です。 - 早期治療の必要性
痛風は放置すると慢性化し、関節の変形や機能低下、その他疾患を引き起こすリスクがあります。
早期の治療により、関節へのダメージを最小限に抑えることができます。 - 生活習慣のアドバイス
クリニックでは、薬物治療だけでなく、生活習慣の指導も行われます。
プリン体や尿酸の生成を抑える食生活のアドバイス、適切な運動方法など、痛風の予防や管理に役立つ情報を得ることができます。 - 薬物治療の適切な指導
痛風の治療には、特定の薬物が使用されます。
これらの薬は効果的である一方で、副作用のリスクも伴います。
クリニックでは、適切な薬物の選択や使用方法、副作用への対応などが詳しく説明されます。 - 他の関連疾患のチェック
痛風患者は、高血圧や糖尿病などの疾患を併発するリスクが高まります。
クリニックでは、これらの疾患のスクリーニングや対応も行われるため、全体的な健康状態をチェックすることができます。
痛風や関連する疾患は、日常生活に大きな影響を与える可能性があります。
自己判断せず、早めにクリニックや専門医を訪れることで、症状の進行を遅らせたり、改善するための適切なアドバイスや治療を受けることができます。
健康を守るために、適切な専門的なサポートを活用しましょう。
まとめ
プリン体とは、私たちの体や食品に含まれる成分であり、この物質が過剰に摂取されると、体内で尿酸へと変化します。
尿酸は、通常、私たちの腎臓を通して尿として排出されますが、その量や排出の機能が正常でないと、尿酸が体内に蓄積し、それが痛風の主要な原因となります。
日常の食事でプリン体をどれだけ摂取しているかは、実は非常に大切なポイント。
適切な摂取量を意識することで、痛風のリスクを低減することができます。
そのため、自身の食生活を見直し、特にプリン体が豊富に含まれる食べ物の摂取量には注意が必要です。
例えば、ただプリン体が多い食品を避けるのではなく、バランス良く摂取することが大切です。
また、プリン体の摂取だけが痛風の原因ではありません。
実際には、遺伝的な要因や生活習慣、その他の健康状態など、多岐にわたる要因が影響しています。
特に、プリン体の過剰摂取が引き起こす潜在的なリスクには、尿酸の蓄積だけでなく、腎結石や尿路結石といった、他の健康問題も考えられます。
これらは、尿酸だけでなく、他の物質が結晶化して形成されるもので、時には重篤な状態を引き起こすことも。
そのような健康上のトラブルを防ぐためには、日常的な生活習慣の改善や、定期的な健康診断を受けることが推奨されます。
特に、痛風のような疾患に悩む方は、専門のクリニックでの相談や治療を検討することが大切です。
これらの施設を上手く活用することで、より健康的な生活を送るサポートを受けることができます。
最後に、プリン体や痛風に関する情報は多岐にわたりますが、正しい知識を持つことで、予防や早期発見、適切な治療へと繋げることが可能です。
食生活の見直しや生活習慣の改善を通じて、健康的な生活を目指しましょう。
参考文献
‣Choi HK, Atkinson K, Karlson EW, Willett W, Curhan G. Purine-Rich Foods, Dairy and Protein Intake, and the Risk of Gout in Men. N Engl J Med. 2004.
‣Kanbay M, Segal M, Afsar B, Kang DH, Rodriguez-Iturbe B, Johnson RJ. Hyperuricemia and the Progression of Chronic Kidney Disease: Is Uric Acid a Marker or an Independent Risk Factor? Adv Chronic Kidney Dis. 2013.
‣Choi HK, Atkinson K, Karlson EW, Willett W, Curhan G. Alcohol Intake and Risk of Incident Gout in Men: A Prospective Study. Lancet. 2004.
循環器内科:小正 晃裕 医師
横浜内科・在宅クリニック 院長:朝岡 龍博 医師
『クリニックに関わる全ての人を幸せに』
『最後まで患者様と病気と向き合います』
【経歴】
・2016年 名古屋市立大学卒業、豊橋市民病院 初期研修医勤務
・2018年 豊橋市民病院 耳鼻咽喉科
・2020年 名古屋市立大学病院 耳鼻咽喉科
・2021年 一宮市立市民病院 耳鼻咽喉科
・2022年 西春内科・在宅クリニック 副院長
・2023年 横浜内科・在宅クリニック 院長
【資格】
・舌下免疫療法講習会修了
・厚生労働省 指定オンライン診療研修修了
・緩和ケア研修会修了
・難病指定医
・麻薬施用者