季節の変わり目に体調不良が起こる理由や症状、対策を解説
季節の変わり目に体調を崩しやすいと感じたことのある方も多いのではないでしょうか?
季節の変わり目の不調は、気温差や気圧の変化に適応するためにたくさんのエネルギーを消耗したり、自律神経の乱れから体に不調が現れます。
今回は、そんな季節の変わり目に体調不良を起こす原因や、症状、対処法などについて詳しく解説していきます。
なぜ季節の変わり目になると体調不良が起こるの?
季節の変わり目に、「なんだかだるい」「疲れがとれないな」と感じたことはありませんか?
前述した通り、季節の変わり目には、気圧の変化や急激な気温差があり、体はそれに適応しようとするためたくさんのエネルギーを消耗します。
また、気圧の変動を耳の奥にある内耳(体のバランスを保つ気管)が敏感に感知し、脳に伝達され、自律神経がストレス反応を引き起こし、交感神経が優位となった状態になります。
その結果、自律神経が乱れ様々な不調を引き起こします。
自律神経の乱れは、季節の変わり目だけでなくストレスや緊張、不規則な生活などの生活リズムの乱れなどでも起こる可能性があります。
季節の変わり目でよくある体調不良の症状
季節の変わり目に起こる不調は「気象病」「天気病」などと呼ばれることがあります。
そんな季節の変わり目によくある症状として以下があります。
✅頭痛
✅微熱
✅咳
✅鼻詰まり
✅倦怠感
✅肩こり
✅めまい
✅関節痛
✅不眠
✅肌荒れ
飛行機や新幹線などの気圧の変化で頭痛を起こしやすい方は、気圧の変化が激しい季節の変わり目に頭痛が起きやすくなる可能性があります。
女性は季節の変わり目で体調不良になりやすい?
性別や年齢によっても症状の出やすさがあると言われており、男性に比べて女性の方が季節の変わり目に体調を崩しやすいと言われています。
女性には、排卵や、月経、妊娠、出産、閉経といった女性特有で分泌されるホルモンがあります。
ホルモンが変化する際に自律神経を乱し、様々な不調が現れます。
月経などのホルモンが変化するタイミングと季節の変わり目が重なった場合は、女性の方が体調不良になりやすいと言えるでしょう。
季節の変わり目で体調不良にならないための予防対策
季節の変わり目で体調不良にならない為には、まず自律神経を整えることが重要です。
規則正しい生活をし、ストレスをコントロールすることを意識しましょう。
ストレスをコントロールする方法は、人によって異なりますが、
例えば休養を設けて何もしないボーッとする日を作ってみたり、スポーツをしたり、家族や友人に話を聞いてもらう、などのストレス解消法を組み合わせて対処していく方法があります。
また、室内外の寒暖差を冷暖房機等を利用して緩和することや、マッサージを行うことも予防対策になります。
これらはご自身で取り入れることができますので、是非試してみて下さいね。
漢方は季節の変わり目の体調不良に効果はある?
季節の変わり目の体調不良には症状に合わせた漢方の使用もオススメです。
以下に有効な漢方薬の作用を列挙していきます。
麻黄附子細辛湯(まおうふしさっしんとう)
寒気や微熱、頭痛、筋肉痛などがある場合に有効です。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
寒熱交争、頭痛、発汗不足などがある場合に使われます。
六君子湯(りくくんしとう)
食欲不振、だるさ、消化不良などに効果があります。
加味逍遥散(かみしょうようさん)
頭痛、のぼせ、イライラ感など、体調不良全般に対応できる漢方薬です。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
だるさ、全身の倦怠感に効果があります。
抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
イライラや、神経の高ぶりを鎮めます。
酸棗仁湯(さんそうにんとう)
不眠症の代表的な漢方薬です。
漢方薬は、体質と症状の見極めが重要になります。
自身に合った漢方薬を処方してもらうことで、効果が現れます。
服用する際は自己判断せず、医師、薬剤師に相談しましょう。
季節の変わり目で体調不良になったら病院に行くべき?
季節の変わり目の体調不良のみではありませんが、症状が長引いている場合や、辛く日常生活に影響が出てしまっている場合は医療機関を受診しましょう。
季節の変わり目の体調不良ではないこともあります。
診療科がわからない場合は、お近くの病院または、かかりつけ医に相談しましょう。
必要に応じて、専門科への紹介を行うことが可能です。
体調不良でお悩みの方は横浜内科・在宅クリニックへ
横浜内科・在宅クリニックでは、内科外来をはじめ訪問診療、夜間休日往診などを行っています。
季節の変わり目で、微熱が続いているや、頭痛、だるいなどお困りの症状がありましたらお気軽にご相談ください。
丁寧な問診、診察を行い、必要に応じて検査を行います。
また、症状、ご意向に合わせた薬の処方も行っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
季節の変わり目の体調不良は、気圧の変化、気温差によって引き起こされます。
頭痛や、微熱、倦怠感などの症状が長引く場合や、辛い場合はその他の病気が隠れている可能性もあるので、医療機関への受診をしましょう。
当クリニックでも、外来や訪問診療、夜間休日往診にて体調不良の診察が行えます。
何かお困りの症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
参考文献
セントラルメディカルクラブ世田谷:季節の変わり目に起きやすい体調不良の原因と対策【大切なビジネスに穴を開けないために】
サワイ健康推進課:季節の変わり目は体調の変化に注意!
横浜内科・在宅クリニック 院長:朝岡 龍博 医師
『クリニックに関わる全ての人を幸せに』
『最後まで患者様と病気と向き合います』
【経歴】
・2016年 名古屋市立大学卒業、豊橋市民病院 初期研修医勤務
・2018年 豊橋市民病院 耳鼻咽喉科
・2020年 名古屋市立大学病院 耳鼻咽喉科
・2021年 一宮市立市民病院 耳鼻咽喉科
・2022年 西春内科・在宅クリニック 副院長
・2023年 横浜内科・在宅クリニック 院長
【資格】
・舌下免疫療法講習会修了
・厚生労働省 指定オンライン診療研修修了
・緩和ケア研修会修了
・難病指定医
・麻薬施用者