ケトアシドーシスの症状や原因とは?後遺症が残る可能性についても

ケトアシドーシス

糖尿病は、世界中で多くの人々が抱える重大な健康問題の一つです。

この病気には様々な合併症がありますが、中でも「ケトアシドーシス」は糖尿病に関わる病態の中でも特に危険な状態として知られています。

糖尿病性ケトアシドーシスには、単に血糖値の高さだけでなく、体内で起こる一連の化学的変化が重要な役割を果たしています。

ケトアシドーシスは、体がエネルギー源として糖を適切に利用できないときに起こります。

通常、私たちの体は食事から得た糖を主なエネルギー源として使用します。

しかし、糖尿病の人ではインスリンの不足や機能不全により、このプロセスが適切に機能しないことがあります。

その結果、体はエネルギーを得るために脂肪を分解し始めます。

この脂肪の分解過程で「ケトン体」と呼ばれる物質が生成され、血液中に蓄積することで、体の酸性度が上昇し、アシドーシス(酸性状態)に陥ります。

この状態は非常に危険な状態で、そのまま放置すると意識障害や昏睡、最悪の場合は死に至ることもあります。

したがって、ケトアシドーシスの兆候を早期に察知し、適切な治療を行うことが極めて重要です。

本記事では、ケトアシドーシスの原因と診断基準、主な症状、および治療方法について詳しく解説していきます。

この記事が、ケトアシドーシスについての理解を深め、糖尿病の管理に役立つ情報源となることを願っています。

ケトアシドーシスの原因とは

ケトアシドーシス

ケトアシドーシスは、主に糖尿病患者に見られる深刻な合併症の一つです。

これは、体内のインスリンの不足や効果の低下によって引き起こされる状態であり、特に1型糖尿病の患者に多く見られますが、2型糖尿病やその他の状態においても発生する可能性があります。

糖尿病患者においては、体内でインスリンが十分に分泌されないか、またはインスリンが効果的に機能しないため、血糖値が異常に高くなります。

通常、インスリンは血液中の糖を細胞に取り込む役割を持ち、エネルギー源として利用します。

しかし、このシステムが崩れてしまうと、体は糖の代わりに脂肪をエネルギー源として利用し始め、その過程でケトン体という物質が大量に生成されます。

ケトン体の過剰な蓄積は、血液の酸塩基のバランス(pHバランス)を崩し、体内の酸性度を上げることによってケトアシドーシスを引き起こします。

この状態は、体に多くのストレスを与え、適切な治療を受けない場合は重篤な健康問題を引き起こす可能性があります。

ケトアシドーシスを引き起こす主な原因には以下のようなものがあります。

インスリン治療の不足
 特に1型糖尿病の患者において、インスリンの投与が不十分な場合、血糖値の急激な上昇とケトン体の蓄積が起こりやすくなります。

感染症
 インフルエンザやCOVID-19、肺炎や尿路感染症などの感染症は、体に大きなストレスを与え、ホルモンのバランスを崩すことでケトアシドーシスのリスクを高めます。

その他のストレス要因
 外傷や手術、心筋梗塞、脳卒中などの重大な健康問題も、体の生理的ストレスを高め、ケトアシドーシスを引き起こす可能性があります。

生活習慣
 不健康な食生活や運動不足なども、血糖値のコントロールを困難にし、ケトアシドーシスのリスクを高める要因となり得ます。

ケトアシドーシスを未然に防ぐためには、糖尿病の適切な管理が不可欠です。

血糖値を定期的にチェックし、適切なインスリン治療や食事療法、運動などを通じて、血糖値を健康的な範囲内に保つことが重要です。

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ケトアシドーシスの診断基準について

ケトアシドーシス

ケトアシドーシスは、体内でケトン体が異常に増加し、血液が酸性のバランスに傾く状態を指します。

主に糖尿病患者に見られる重篤な合併症ですが、他の疾患や状況でも発生する可能性があります。

ではどのように診断を下すのでしょうか。以下にその診断基準を簡単に列挙します。

ケトン体の増加

ケトアシドーシスの最も重要な診断基準は、血中や尿中のケトン体の増加です。

ケトン体は、体内で脂肪が分解される際に生成される物質で、通常はエネルギー源として利用されます。

しかし、インスリンの不足や利用障害があると、ケトン体が過剰に生成されてしまい、体内に蓄積するため血中や尿中のケトン体が高値となります。

高血糖

ケトアシドーシスは、多くの場合に高血糖と関連しています。

血糖値が非常に高い状態(通常、250 mg/dL以上)が見られることが多いです。

ただし、すべてのケトアシドーシス患者が高血糖を示すわけではありませんので、血糖値が低いからといってケトアシドーシスを除外しないように、その他の検査結果や臨床所見、症状から判断することが必要です。

血液のpH値の低下

ケトン体の蓄積は、血液のpH値を下げ、身体に酸性状態を引き起こします。

通常の血液のpH値は7.35〜7.45の範囲ですが、ケトアシドーシスでは7.3未満になることが一般的です。

血漿中のアニオンギャップの増加

アニオンギャップとは、血漿中の陽イオン(主にナトリウム)と陰イオン(主に塩素と重炭酸)の差を指します。

ケトアシドーシスでは、ケトン体などの有機酸が増加するため、アニオンギャップが通常よりも大きくなります。

アニオンギャップの正常値は12±2mEq/Lであり、この範囲を外れて高値を示している場合にはケトアシドーシスも念頭に入れて検査を進める必要があります。

その他の診断要素

呼吸状態の観察
ケトアシドーシス患者はしばしばクスマウル呼吸(Kussmaul breathing)と呼ばれる、深く速い規則正しい呼吸を示します。
これは体が酸性状態を緩和しようとする反応であり、体の異常を表すサインとなりますので、見逃さないことが重要です。

その他の臨床症状
次項に詳しく説明しますが、患者はしばしば脱水、嘔吐、意識障害などの症状を示します。
このような症状があり上の検査基準にも該当する場合にはケトアシドーシスの診断がより確実となります。

ケトアシドーシスの診断は、血中・尿中のケトン体の増加、血液のpH値の低下、高血糖、アニオンギャップの増加、臨床症状など、複数の要素を総合的に判断して行われます。

これらの指標を正しく評価することで、患者の状態を的確に把握し、迅速な治療を行うことができます。

ケトアシドーシスは、適切な治療を行わない場合には生命を脅かす可能性があります。

したがって、これらの診断基準を正確に理解して迅速に診断を下し、適切な治療を早期に開始することが非常に重要です。

ケトアシドーシスの主な症状

ケトアシドーシス

ケトアシドーシスは、特に糖尿病患者において見られる非常に重篤な状態であり、多くの症状が伴います。

以下では、ケトアシドーシスで見られる主な症状を詳細に解説します。

高度の口渇感と多尿

ケトアシドーシスの初期症状として、強い喉の渇きと多尿があります。

これは、体が高血糖状態に対処しようとする際に発生する自然な反応です。

血糖値が高くなると、腎臓は余分な糖を尿に排出しようとします。

これにより、尿量が増え、それに伴って体内の水分が失われることで、強い喉の渇きを感じるようになります。

全身の倦怠感

ケトアシドーシスに陥ると、体内エネルギーの不足が原因で全身の倦怠感が生じます。

血糖値が高いにも関わらず、細胞が十分なエネルギーを取り込めない状態になっているため、慢性的な疲労感や脱力感を認めることが多いです。

呼吸困難

ケトアシドーシスでは体が酸性に傾くため、呼吸を通じて体内の酸塩基バランスを調整しようとします。

これが「クスマウル呼吸」と呼ばれる、深く速くて規則正しい特有の呼吸パターンを引き起こす原因となります。

嘔気・嘔吐

体がケトン体の過剰な蓄積を適切に処理できない場合、吐き気や嘔吐が引き起こされることがあります。

これは、体が毒素を排出しようとする防御反応の一部です。

意識障害

重度のケトアシドーシスは、意識障害や昏睡を引き起こす可能性があります。

これは、脳が正常に機能するために必要なエネルギーが不足していること、および体内の酸塩基バランスの深刻な乱れが原因となります。

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その他の症状

ケトアシドーシス

脱水症状
 多尿によって体水分量が減少し、嘔気や嘔吐で十分な水分補給が難しくなった結果として、脱水症状が発生することがあります。

体重減少
 脂肪がエネルギー源として使用されるため、急激な体重減少が見られることがあります。

腹痛
 ケトアシドーシスの影響で腹痛や腹部圧迫感を感じることがあります。

以上のように、ケトアシドーシスは多くの重篤な症状を引き起こす可能性があります。

特に糖尿病患者においてこのような症状を認めた場合には注意が必要です。

喉の渇きや多尿、全身の倦怠感、呼吸困難、吐き気、意識障害などは、ケトアシドーシスの主な症状として認識されるべきです。

これらの症状が見られる場合は、迅速な医療の介入が求められます。

個々の患者の状態に応じて、適切な治療とケアが迅速に行われることが重要です。

高浸透圧高血糖症候群との違い

ケトアシドーシス

定義と病態生理

糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)
血液や尿中にケトン体が増加することが特徴で、主に1型糖尿病患者に見られます。
インスリン不足が原因で脂肪が分解され、ケトン体が生成され、体の酸性化が起こることで様々な重篤な症状を認めます。

高浸透圧性高血糖症候群(HHS)
2型糖尿病、特に高齢患者に一般的で、重度の高血糖と印す飲水量不足による脱水で血液が極端に濃縮して高浸透圧を来します。
最低限のインスリンは分泌されているため、ケトアシドーシスにはならないか、なっても極軽度であることが特徴です。
また、基本的にケトン尿やケトン血症はほとんど見られません。
通常は基礎疾患や重度の脱水が引き金となります。

症状

ケトアシドーシスでは、吐き気や嘔吐、腹痛、深く速い呼吸(クスマウル呼吸)、呼気の特有のアセトン臭、意識状態の変化などが見られます。

一方で高浸透圧性高血糖症候群では、重度の脱水症状や昏睡、非常に高い血糖値、尿量の増加と喉の渇きが特徴です。

症状は共通する部分も多いため、あくまで病態や他の検査結果も含めて総合的に診断を下す必要があります。

診断基準

ケトアシドーシス
血糖値は通常250 mg/dL以上、pHは7.3未満、血清重炭酸レベルは18 mEq/L未満、ケトン尿および/またはケトン血症が陽性。

高浸透圧性高血糖症候群
血糖値は通常600 mg/dLを超え、血清浸透圧が著しく増加し、ケトアシドーシスはほとんどまたは全く見られず、重度の脱水が特徴。

治療

一刻も早く入院のうえで、大量の輸液とインスリンの投与が必要となります。

また電解質、特にカリウム値にも注意して適切に補充する必要があります。

両者の治療は共通する部分が多いですが、高浸透圧性高血糖症候群では脱水の改善が最も重要となります。

リスクファクター

ケトアシドーシスでは、感染症やインスリンの投与不足、新たに発症した糖尿病などが引き金になることが多いです。

高浸透圧性高血糖症候群では、同様に感染症の他、治療されていないまたは管理が不十分な2型糖尿病から発生することが多いです。

予後

どちらの状態も医療緊急事態であり、適切な治療がなければ致命的になる可能性があります。

しかし、高浸透圧性高血糖症候群はケトアシドーシスと比較して死亡率が高い傾向にあります。

これは、高齢者やより重篤な合併症を持つ患者に多く見られるためです。

それぞれ共通する部分も多いこの2つの疾患ですが、両者ともに適切な治療を迅速に行うことが生命を救う鍵となります。

これらの違いを理解し、それぞれに対する適切な対応を迅速に行うことが最も重要です。

この情報を正しく理解し、こうした症状を認めた場合には早急に医療機関を受診して診断および治療を受けるように心がけてください。

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低血糖でも ケトアシドーシスになる可能性はある?

ケトアシドーシス

通常、ケトアシドーシスは高血糖状態と関連していることが多いですが、例外的なケースとして、低血糖でもケトアシドーシスが発生する可能性はあります。

これは特に、インスリン依存型の1型糖尿病患者において見られる現象です。

低血糖の状態では、体はエネルギーを確保するために脂肪を分解し、ケトン体を生成します。

これは通常、体が低血糖状態を感知した際の自然な反応です。

しかし、1型糖尿病患者の場合、インスリンの不足によりこのケトン体の生成が過剰になることがあります。

低血糖でもケトアシドーシスを来しやすいリスク要因としては、インスリンの過剰投与による低血糖、長時間の断食、栄養不足、激しい運動、アルコール摂取などが挙げられます。

低血糖に伴うケトアシドーシスでは、通常のケトアシドーシスと同様の症状(吐き気、嘔吐、腹痛、深い呼吸(クスマウル呼吸)など)が現れることがあります。

この状態は時に混乱を招く可能性があり、特にインスリン治療を受けている糖尿病患者においては、血糖値とケトン体のレベルを定期的にチェックすることが重要です。

低血糖に伴うケトアシドーシスは比較的稀な病態ですが、1型糖尿病患者における重要なリスクの一つとして認識されています。

このため、日頃の血糖管理の重要性を理解し、インスリンの適切な使用と定期的なモニタリングが必要です。

また、特にリスク要因を要する場合には低血糖の徴候を早期に認識し、適切な対応を行うことが重要です。

ケトアシドーシスの治療について

ケトアシドーシス

初期評価

最初のステップは、患者の全身状態の評価です。

血圧や心拍数、呼吸状態、体温、意識招待などのバイタルサインを適切にモニタリングします。

また、採血や血液ガス、尿検査などを行い、血糖値やアニオンギャップ、ケトン体濃度などを測定して、患者の生理学的状態を詳細に評価します。

水分補給

ケトアシドーシスに伴う高度な脱水を補正するために、点滴による補液(生理食塩水など)を速やかに大量に投与開始します。

その後、患者の脱水状態と血糖値、その他検査所見や臨床症状を基に、点滴の速度と総投与量を調整していきます。

インスリン療法

血糖値を下げ、ケトン体の生成を抑制するために、低用量のインスリンを静脈内に持続的に投与します。

血糖値とケトン体のレベルを定期的にモニタリングしながら、インスリンの投与量や投与速度を調整します。

電解質の管理

特にカリウムの管理が重要となります。

インスリン投与に伴いカリウムが急速に低下することがあります。

カリウムのレベルが低下すると、致死性不整脈など重篤な問題が起こる可能性があります。

そのため、補液やインスリン投与など治療開始後にはこまめに電解質濃度もチェックして、低下している電解質は適宜補う必要があります。

根本原因の特定と治療

ケトアシドーシスの引き金となった原因(感染症、インスリン欠乏、その他の疾患など)を特定し、原因に対する介入が可能な場合にはケトアシドーシスの治療と並行して適切な治療を行います。

持続的なモニタリングとサポート

患者の症状の改善状況に応じて、治療計画を継続的に評価し、必要に応じて調整します。

患者の状態が安定し、血糖値やケトン体濃度が安定するまでは細心の注意を払って経過を見る必要があります。

回復期のケアと再発防止

ケトアシドーシスからの回復期には、患者の食事量や活動量、普段のインスリン治療の正当性の再評価が行われます。

今後の再発防止のために治療計画と必要に応じて病態の教育が重要となります。

以上のように、ケトアシドーシスの治療は患者一人ひとりの状態に合わせて個別に行われるべきであり、常に専門医の綿密な監督のもとで行う必要があります。

また、患者の安全と最善の結果を得るためには、治療計画は適宜調整しながら個別化していく必要があります。

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ケトアシドーシスで後遺症は残る?

ケトアシドーシス

ケトアシドーシスは糖尿病の合併症の中でも非常に重篤な状態であり、早期に適切な治療を受けない場合には、様々な後遺症を残す可能性があります。

その後遺症には以下のようなものが含まれます。

神経学的影響
ケトアシドーシスは、病状が進行すると脳浮腫や神経障害を引き起こす可能性があります。
これは、記憶障害や認知機能の問題などの後遺障害につながることもあるため意識状態の変化といったサインには常に注意を払う必要があります。

腎機能障害
重度の脱水症状や電解質の不均衡は、腎臓に大きな負担をかけ、ケトアシドーシスからの回復後にも影響を残すような腎機能障害を引き起こす可能性があります。
脱水の補正と電解質補正を速やかに行うことがこうした障害を予防するために重要です。

その他の後遺症
ケトアシドーシスは心臓にストレスをかけ、心不全や虚血性心疾患など心血管系の合併症の引き金となることがあります。
また、ケトアシドーシスを経験した患者は、その後の血糖管理が困難になったり、心理的ストレスから不安やうつ症状が顕在化する可能性もあるため、より慎重なフォローアップを要します。

以上のようにケトアシドーシスの後に後遺症を残すリスクが考えられますが、いずれも早期に適切な治療を受けることで、後遺症のリスクを大幅に減らすことが可能です。

それぞれの患者の状態によって、後遺症のリスクは異なります。

しかし、早期発見と迅速な医療介入は、患者の長期的な健康と予後に大きな影響を与えるため、糖尿病患者は定期的な医療検査を受け、糖尿病の適切な管理に努めることが重要です。

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まとめ

今回の記事では、ケトアシドーシスの原因や診断基準、主な症状、治療法、後遺症の可能性などについて詳しく説明しました。

ケトアシドーシスは糖尿病の重大な合併症であり、様々な原因に伴うインスリンの不足が主な原因となります。

ケトアシドーシスの診断は主に血液検査や尿検査、血液ガス検査によって行われ、治療には十分な水分補充、インスリン投与、電解質のバランス調整が必要です。

また、発症の予防には糖尿病患者の日常的な管理が非常に重要であり、定期的な医師の診察、適切な食事や運動療法、日頃の血糖値のモニタリングが欠かせません。

横浜内科・在宅クリニックでは、糖尿病患者に対して包括的なサポートを提供し、日々の管理や緊急時の対応において大きな役割を果たします。

最後に、ケトアシドーシスは早期から適切に治療されれば回復が期待できる一方で、治療が遅れると重大な合併症・後遺症を引き起こす可能性があります。

糖尿病患者は常に全身状態に注意し、ケトアシドーシスを疑うような症状が生じた際にはすぐに医療機関を受診して精密検査を迅速に受けることが大切です。

本記事が糖尿病およびケトアシドーシスの病態の理解につながれば幸いです。

参考文献

糖尿病合併症について:日本糖尿病学会

高血糖緊急症・低血糖:日内会誌 101:2085~2090,2012

この記事の監修医師

朝岡 龍博

横浜内科・在宅クリニック 院長:朝岡 龍博 医師 

▶︎詳しいプロフィールはこちらを参照してください。

『クリニックに関わる全ての人を幸せに』
『最後まで患者様と病気と向き合います』

【経歴】

・2016年 名古屋市立大学卒業、豊橋市民病院 初期研修医勤務
・2018年 豊橋市民病院 耳鼻咽喉科
・2020年 名古屋市立大学病院 耳鼻咽喉科
・2021年 一宮市立市民病院 耳鼻咽喉科
・2022年 西春内科・在宅クリニック 副院長
・2023年 横浜内科・在宅クリニック 院長

【資格】

・舌下免疫療法講習会修了
・厚生労働省 指定オンライン診療研修修了
・緩和ケア研修会修了
・難病指定医
・麻薬施用者