ケアマネージャーとの勉強会:在宅医療のキーマンとは

当院は午前・午後・夜間と1日中、稼働しているクリニックになります。

基本、午前は外来診療、午後は在宅診療、夜間は緊急往診にて患者さんに対応できるように仕組み作りをしています。

もうすでに複数件、在宅医療の依頼があり、この地域での在宅医療の必要性をしみじみと感じています。

本日午後は、在宅医療に関わる一番のキーマン:ケアマネージャー(介護支援専門員)の方と勉強会を行いました。

テーマは『認知症』について。

①認知症についての講義

実症例を含めたワークショップ形式で行いました。

各々の事業所ではどのような対応をしただろうか。

他にもっとできたのではないかといったことも話してもらいました。

参加頂いた方にもたくさん発言頂き、良き会になったのではと思っています!!

色々な方と顔を合わせて話せることで、より良いコミュニケーションができ、良い医療が患者さんに提供できると思っています。

訪問診療に関わる人はたくさんいます。

患者様本人、患者様家族、連携機能病院(医師、看護師、ソーシャルワーカー)、ケアマネージャー、在宅診療クリニック、訪問看護、訪問介護、訪問薬局、訪問歯科、施設(老人ホーム等)……

本当にたくさんの方が関わって成り立っているのが訪問診療です。

その中でも患者さんが豊かな人生(最期)を歩むのに一番重要なのがケアマネージャーの存在だと僕は思っています。

病院の勤務医のみを行っていた時はなかなか関わる機会がなく、恥ずかしながら在宅診療を行って初めて仕事内容を知りました。

そして、医療者よりも熱量を持って仕事を行っているケアマネさんがほとんどでびっくりしました。

あと皆さん総じて、いつも荷物がパンパンの大きいリュックを背負っているのが印象的でした。笑

今回の意見交換の場でも、医師に確認の電話等をするのを怒られるかもしれないからためらうとの意見がありました。

病院外でもこのようなヒエラルキーが存在しているのだと幻滅しました。

患者さんが思っていることって本当に色々あって、すべてを全員に打ち明けられているわけではないと思うんですよね。

ケアマネさんしか気づけない側面がかなりあると思ってます。

どんな形であれ、連絡頂いて、情報を共有することが最善と考えます。

さしあたって当院では僕が比較的電話に出やすい時間帯を明示した方が気兼ねなく電話しやすいだろうと考え、ケアマネさんに配布することとしました。

このような勉強会を通じてより良い訪問診療を届けられるように、継続して行っていく予定です。

地域のケアマネさんは是非ご参加のほどよろしくお願いします。

一緒に神奈川の訪問診療を作っていきましょう!!