コロナとインフルの違いは?症状や潜伏期間などについて解説

コロナインフル違い

横浜内科・在宅クリニック院長の朝岡です。

この冬には当院の発熱外来にも新型コロナウィルス感染症(COVID-19)、インフルエンザの猛威が迫ってきています。

それに加え、従来の風邪(かぜ)も流行しており、子ども・大人も共に感染に注意が必要になっています。

今回は『インフルとコロナの違いって何?』について、しっかり説明して感染予防策についてもまとめておきます。

感染予防を徹底してこの冬を乗り越えましょう!

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コロナとインフルの潜伏期間の違い

ウィルスにはそれぞれ特有の性格があります。

例えばそれぞれのウィルスによって

①潜伏期間
②感染経路
③主な症状
④治療方法

が異なっており、特にインフルエンザとコロナに関しては大きな違いがあります。

まずはウィルスの潜伏期間の違いですが、コロナに関しては1~14日間と2週間程度も潜伏期間があります。

この潜伏期間は感染してから症状が出現するまでの期間のことを指しており、これはコロナの感染暴露があってから最長2週間後に症状が発現する可能性があるということです。

このことからコロナウィルスは長期に渡り保菌してしまうため、世間を騒がせる程の感染拡大をきたしてしまうのです。

一方インフルエンザの潜伏期間は1~3日程度であり風邪と比べても短い期間で症状が発現します。

関連記事:インフルエンザの流行時期はいつ?なぜ冬に流行るの?予防対策も紹介

コロナとインフルの症状の違い

共通している症状

それぞれのウィルスにおいての症状別の表です。

まずインフル、コロナ共に発熱、咳、咽頭痛、関節痛症状を共通して認めます。

多くの方はこの症状を訴え病院に受診されますので、当院であれば、この症状がある方は検査を推奨しています。

関連記事:発熱で風邪以外に考えられる原因|トイレが近くなるのはなぜ?

コロナにあってインフルにはない症状

コロナインフル違い

コロナにあってインフルにはない症状は味覚障害・嗅覚障害になります。

今までの感染症で味覚障害・嗅覚障害をきたすウィルスはなかったこともあり、コロナウィルスを一躍有名にした症状でもあります。

また強烈なのどの痛み(咽頭痛)も特徴で、痛みでご飯が食べられない人もたくさんいました。

また息切れをきたす方も多く、診察室で酸素化低下を認める方も多数認めていました。

関連記事:RSウィルスの症状のピークはいつ?コロナとの違いや治療を解説

コロナやインフルに風邪薬は効果がある?

コロナインフル違い

風邪薬、感冒薬と呼ばれるものには咳止めの薬、痰きりの薬、鼻水止めの薬、解熱薬があります。

風邪薬に関しては一般的にそれぞれの症状に合わせた対症療法の薬を指し、それぞれの症状が軽快する可能性は高いため、風邪薬は治療効果があります。

いわゆる抗生剤は細菌にしか効果がなく、インフルやコロナウィルスには効果がありません。

基本的にウィルス感染症は体外にウィルスが排出されるまでは症状が軽快することがありません。

しかしそれぞれのウィルス専用の特効薬が開発されている抗ウィルス薬があります。

インフルエンザウィルスに対してはタミフル、イナビル、ラピアクタ、ゾフルーザといった抗ウィルス薬があります。

それぞれ内服薬もあれば、吸入薬、点滴による治療もあります。

一方コロナウィルスは新薬としてゾコーバやラゲブリオなどの内服薬が開発され、重症度に関わらずコロナに罹患した患者様への投与が可能になりました。

コロナやインフルかなと思ったらすぐに受診しましょう

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発熱、咽頭痛、頭痛、関節痛などの症状がある場合は、発熱外来にすぐに受診することをおすすめします。

コロナ、インフルのどちらでも治療薬は存在しており、早期治療を行うことで、重症化を防ぐ可能性が高く、後遺症などの症状が残る前に早期より検査・治療を行いましょう。

しかし、小児科・耳鼻科・内科と診療科を掲げていても、コロナ・インフル共に検査をしてくれないクリニックも多数ありますので、受診する前に一度電話して検査が可能かを確認することをおすすめします。

コロナやインフルにならないための予防対策

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コロナやインフルにならないための予防対策としては手洗い・うがい・マスクに尽きます。

もちろん密な空間を避けることも大切ですので、感染流行期には可能な限り気を付けて対応するのが望ましいでしょう。

発熱等の症状は横浜内科・在宅クリニックへ

横浜内科・在宅クリニックは横浜市都筑区にあるクリニックです。

駐車場は18台程度用意してありますし、車でお越しの方は車内での検査を行います。

もちろん最寄り駅からも徒歩でご来院いただくことも可能です。

感染拡大に注意した発熱外来を行っておりますので、安心して当院に受診してくださいね。

神奈川県で急な往診は横浜内科・在宅クリニックをご利用ください

横浜内科・在宅クリニックでは夜間・休日もいつでも往診で対応できる体制を整えております。

夜間・休日でもご自宅にてインフルエンザ・新型コロナウイルスの同時検査が可能です。

また医療相談にも対応できるように、常にしておりますので、いつでもお気兼ねなくご連絡ください。

まとめ

今回はインフルとコロナの違いについて詳しく説明させて頂きました。

この2つの違いについて知ることで、いち早く病院に受診し、診断・治療を行える手助けになったらと思います。

これからも手洗い・うがいなどを気を付けてこの冬を過ごしてくださいね。

参考文献

厚生労働省 新型コロナウィルス感染症 診療の手引き
厚生労働省 新型インフルエンザ治療ガイドライン

この記事の監修医師

朝岡 龍博

横浜内科・在宅クリニック 院長:朝岡 龍博 医師 

▶︎詳しいプロフィールはこちらを参照してください。

『クリニックに関わる全ての人を幸せに』
『最後まで患者様と病気と向き合います』

【経歴】

・2016年 名古屋市立大学卒業、豊橋市民病院 初期研修医勤務
・2018年 豊橋市民病院 耳鼻咽喉科
・2020年 名古屋市立大学病院 耳鼻咽喉科
・2021年 一宮市立市民病院 耳鼻咽喉科
・2022年 西春内科・在宅クリニック 副院長
・2023年 横浜内科・在宅クリニック 院長

【資格】

・舌下免疫療法講習会修了
・厚生労働省 指定オンライン診療研修修了
・緩和ケア研修会修了
・難病指定医
・麻薬施用者