訪問診療とは?診療の内容や受診すべき人の特徴などについて解説

訪問診療

ご家族が歩行困難や、寝たきりの状態で病院への通院が難しくなってお困りではありませんか?

基本的に患者様お一人での通院が困難な場合は、訪問診療(在宅診療)が対象になります。

とはいえ、自宅で診察とか耳にすることはあっても、訪問診療がなんなのかよくわからない!って方も少なくないでしょう。

そこで今回は、訪問診療って一体どんなものなのか、その概要と、往診との違い、訪問診療の対象となる方について詳しく解説していきます。

ぜひこの記事を読んで今後の参考にしていただけたらと思います。

訪問診療とは?

訪問診療

訪問診療とは、病気などの理由からお一人で病院へ通院することができない患者様に対して医師と看護師がお宅に訪問し以下などを行うものです。

  • 診察
  • 検査
  • 治療
  • 投薬

訪問診療と在宅診療は実は同じことです。

訪問診療の回数は、患者様やご家族様と一緒に決定しますが、月に1~4程度で決められます。

病院へ定期的に行かなくてもよくなるため、患者様、ご家族様ともに負担を減らすことができます。

関連記事:救急往診とは?夜や休日に呼べる?対応できる症状や状態を解説

訪問診療と往診の違いは?

訪問診療
訪問診療往診
訪問回数定期的に訪問緊急時必要に応じて訪問
訪問する医師担当医が訪問毎回違う医師の場合がある
対象者おひとりで通院ができない方誰でも利用可能

訪問診療と往診に分けて解説していきます。

訪問診療
先述していますが、一人で病院へ行くことが出来ない患者様のもとへ月に1~4回定期的に訪問し診療を行うもの

往診
通院できない患者様から依頼を受け、緊急性がある場合に医師が患者様宅へお伺いし診療を行うもの

訪問診療は定期的にお伺い診療、往診では予定外で必要に応じてお伺い診療するものです。

訪問診療の診療内容

訪問診療

体温、血圧の測定や、全体診察、採血等の検査など基本的に病院で行っている診察・検査等を行います。

その他、以下などを行っています。

  • 点滴・投薬
  • 床ずれの処置
  • 酸素療法・経管栄養法
  • 経尿道カテーテル・各種ストーマの管理、ケア
  • 療養上の相談、指導

など

当クリニックでは、開院当初より1年間で100名ほどの居宅患者様、3つの施設様を担当させていただきました!

もちろん末期がんの緩和治療、お看取りの対応にも特化しています。

訪問診療では、自宅でのお看取りができるので、ご家族様とより長く時間を共にすることが可能です。

関連記事:訪問診療の料金の目安について|対応可能な疾患や適切な頻度について

訪問診療で受診すべき人の特徴

訪問診療

訪問診療を受けることが出来る条件は「一人で通院することができない」たったこれだけです。

  • 足を悪くして、ご家族様などの手を借りないと外出できない。
  • 近くにお子様がおられず、ご高齢のご夫婦だけなので病院へつれていけない
  • 病気やけがなどが理由で寝たきりになってしまった

など様々です。

上記のような状態にあり、病院へ通う事が出来ない場合や、困難な場合は訪問診療を検討されることをおススメします。

訪問診療がどんなものかわからない場合や、どんな先生がくるのだろう?と不安な場合は是非一度クリニックへお電話にてお問い合わせください。

訪問診療にかかる料金

訪問診療

訪問診療にかかる料金は、患者様の年齢や負担割合、訪問診療にお伺いする回数によっても変動があります。

70歳以上の方の目安をまとめました。

1割負担6,700円~10,000円
2割負担14,000円~30,000円
3割負担20,000円~30,000円

上記はあくまで目安となりますので、詳細は以下のページからご確認下さい。

在宅診療(訪問診療)のページは以下URLから
https://yokohamanaika-clinic.com/homecare-family/

訪問診療は介護保険適用になるの?

訪問診療

介護保険は、介護が必要な方が【介護認定】を受け、要介護度に応じて介護サービスの一部を負担してもらうことが出来る保険になります。

訪問診療は医療サービスになるため、介護保険は利用することができません。

訪問診療には【医療保険】が適用されます。

では、介護保険とはどういったサービスに適用されるのでしょうか?

少しだけ解説します。

自宅で利用できる介護サービス

  • 訪問介護
  • 訪問看護

施設で利用できる介護サービス

  • デイサービス(通所介護)
  • デイケア(通所リハビリテーション)
  • ショートステイ(短期入所生活介護)
  • 特養(特別養護老人ホーム)

上記などを利用する際に介護保険を利用することが出来ます。

訪問診療は横浜内科・在宅クリニックへ

当クリニックでは、末期がんの緩和ケア・お看取りに特化した訪問診療を行っています。

また、真の意味での【かかりつけ医】を目指して、患者様・ご家族様に寄り添った診療を行っています。

訪問診療を受けている患者様には、夜間や休日にも対応できるように、院長の携帯電話番号をお知らせし、急な体調不良や容態の急変があった際には、迅速な対応が可能です。

現状、訪問診療を考えている方や、将来的に利用してみたいなどのご相談も随時承っていますのでお気軽にご相談ください。

まとめ

今回、訪問診療って一体どんなものなのか、その概要と、往診との違い、訪問診療の対象となる方について解説しました。

いかがでしたでしょうか?

訪問診療って言葉は聞いたことがあっても、どんなものなのかなどなかなか知る機会がないかと思います。

今回の記事を通して、知識を持っていただき、いざという時に対応ができると、ご自身やご家族様の負担を少し軽くできるのではないでしょうか?

何かお困りのことや、もう少し知りたい!等あればお気軽にお問い合わせ下さい。

参考文献
京都大原記念病院グループ|訪問診療(往診)を受けるには条件がある?内容や流れをご紹介

日本訪問診療機構|訪問診療について

この記事の監修医師

朝岡 龍博

横浜内科・在宅クリニック 院長:朝岡 龍博 医師 

▶︎詳しいプロフィールはこちらを参照してください。

『クリニックに関わる全ての人を幸せに』
『最後まで患者様と病気と向き合います』

【経歴】

・2016年 名古屋市立大学卒業、豊橋市民病院 初期研修医勤務
・2018年 豊橋市民病院 耳鼻咽喉科
・2020年 名古屋市立大学病院 耳鼻咽喉科
・2021年 一宮市立市民病院 耳鼻咽喉科
・2022年 西春内科・在宅クリニック 副院長
・2023年 横浜内科・在宅クリニック 院長

【資格】

・舌下免疫療法講習会修了
・厚生労働省 指定オンライン診療研修修了
・緩和ケア研修会修了
・難病指定医
・麻薬施用者