腹痛と頭痛が同時に起こる病気は?自律神経失調症の恐れあり

腹痛と頭痛が同時に?

日常生活の中で、時折、突然の身体の不調に直面することがあります。

特に腹痛と頭痛が同時に起こる場合、これらは単なる一時的な不快感以上のことを示唆している可能性があります。

腹痛と頭痛は、多くの場合、個別に発生する一般的な症状ですが、これらが同時に現れるときは、特定の病気や健康上の問題が背景にあるかもしれません。

この記事では、腹痛と頭痛が同時に現れる場合に疑われるいくつかの病気について詳しく解説します。

これらの情報が、あなた自身や周囲の人々が直面するかもしれない健康上の問題を理解し、適切な対応を取るための手助けとなれば幸いです。

それでは、腹痛と頭痛が同時に起こる際に考えられる病気について見ていきましょう。

腹痛と頭痛を同時に引き起こす病気・疾患

腹痛と頭痛が同時に?

私たちの身体は、内部の不調を様々な方法で示します。

中でも腹痛と頭痛が同時に起こる場合、それは何か特定の病気の兆候かもしれません。

自律神経失調症

自律神経失調症は、ストレスや生活習慣の乱れから生じる可能性があります。

自律神経は、身体の無意識の活動(心拍、呼吸、消化など)をコントロールしています。

このバランスが崩れると、頭痛、腹痛、めまい、動悸、不眠など多岐にわたる症状を引き起こす可能性があります。

特に現代社会では、ストレスが主な原因となっているケースが多く見られます。

腹部片頭痛

腹部片頭痛は、頭痛の一種で、特に子供や若年層に見られます。

この症状では、激しい腹痛が主な特徴で、頭痛、吐き気、嘔吐などが伴うことがあります。

腹部片頭痛は、しばしば診断が困難で、片頭痛の家族歴がある場合に多く見られる傾向があります。

周期性嘔吐症

周期性嘔吐症は、主に子供に見られる病気で、定期的に激しい嘔吐が発生します。

これには頭痛や腹痛、吐き気などが伴うことがあり、しばしば脱水症状を引き起こすことがあります。

食中毒

細菌やウイルスによる食中毒は、腹痛、頭痛、吐き気、下痢などを引き起こすことがあります。

これらの症状は通常、汚染された食品や水の摂取後数時間から数日で発症します。

これら以外にも、偏頭痛、緊張型頭痛、胃腸炎、インフルエンザなど、様々な病気が腹痛と頭痛の両方を引き起こす可能性があります。

関連記事:ウイルス性胃腸炎の症状で下痢のみが起きる理由|何日で治る?

吐き気を伴う頭痛は危険?

腹痛と頭痛が同時に?

吐き気を伴う頭痛は、単なる不快な症状以上のものを示唆している可能性があります。

このような症状は、さまざまな原因によって引き起こされることがあり、時には深刻な健康問題の兆候となることもあります。

原因として考えられる病気

腹痛と頭痛が同時に?

片頭痛
片頭痛は、激しい痛みを伴う頭痛の一種で、しばしば吐き気や嘔吐を伴います。
光や音に敏感になることもあります。

緊張型頭痛
ストレスや筋肉の緊張が原因で起こる頭痛で、これも時には吐き気を引き起こすことがあります。

脳腫瘍
脳内に異常な組織が形成された場合、頭痛と吐き気が現れることがあります。
これらの症状は、脳腫瘍の成長によって圧力が増加した結果生じることがあります。

脳出血
脳内出血は、突然の強い頭痛と吐き気、時には意識の混濁を引き起こします。
これは緊急を要する医療状態です。

髄膜炎
脳や脊髄を覆う膜の炎症で、重度の頭痛、吐き気、嘔吐、発熱、首の硬直などを引き起こすことがあります。

関連記事:食中毒かもしれない症状を解説!うつる可能性や対処方法は?

注意すべき症状

腹痛と頭痛が同時に?
  • 急激に激しい頭痛が現れる場合
  • 頭痛が日々悪化していく場合
  • 吐き気や嘔吐が伴う頭痛
  • 視力の変化や意識の混濁が伴う場合
  • 発熱や首の硬直がある場合

これらの症状は、ただちに医療機関の受診を必要とする可能性があります。

特に、普段経験しない種類の頭痛や、他の症状と組み合わされる場合は、より注意が必要です。

自律神経失調症のチェック項目

腹痛と頭痛が同時に?

自律神経失調症を自己診断する際の主なチェック項目は以下の通りです

✅疲れやすい
✅朝起きるのが辛い
✅寝ても疲れが取れない
✅頭痛がする
✅めまいがする
✅胸が苦しい、動悸がする
✅便秘や下痢がある
✅手足が冷える
✅ほてりがある
✅体重の変動がある

これらの症状は、自律神経失調症の可能性を示唆していますが、確定診断には医師の診察が必要です。

頭痛と腹痛を同時に訴えた症例

腹痛と頭痛が同時に?

腹痛と頭痛を同時に訴える患者の症例は多岐にわたります。

例えば、日常のストレス、環境要因、または特定の食品や薬の副作用によるものなど、原因は様々です。

これらの症状が続く場合は、専門医による詳細な診断と治療が必要です。

関連記事:盲腸かもしれない初期症状とは?痛みの特徴や位置などについて解説

腹痛や頭痛の検査・治療なら横浜内科・在宅クリニックへ

急な腹痛や頭痛の症状が続く場合、横浜内科・在宅クリニックへ一度ご相談ください。

必要であれば超音波検査を行い、腸の動きなどに異常がないか確認します。

軽度の場合は対処療法として痛み止めや胃薬の処方をさせていただきますが、急を要する場合は連携している病院などに紹介状を作成し、救急病院へご案内いたします。

ご不安な方はいつでも当院に来院して頂ければ、ご対応させていただきますので、お気軽にご相談くださいね。

横浜市で急な往診は横浜内科・在宅クリニックをご利用ください

横浜市内の夜間・休日の救急往診は横浜内科・在宅クリニックが担当しており、受付時間内であればいつでも電話相談から往診依頼が可能となっております。

往診では血液検査や画像検査は行うことはできませんが、医師による診察に加え、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症の抗原検査などの簡易検査から腹部の超音波検査も行うことができます。

また、医療相談も行っておりますのでご不安なことがあれば気軽にお電話ください。

まとめ

腹痛と頭痛が同時に起こる場合、それは単なる一時的な不調ではなく、何らかの健康上の問題を示している可能性があります。

自分の身体のサインに注意を払い、自己判断せず、医療機関での適切な診断と治療を受けよりよい生活を送りましょう。

参考文献
恩賜財団 済生会/自律神経失調症
健達ねっと/食中毒で頭痛になる理由|頭痛が起きやすい食中毒の種類と対処法

この記事の監修医師

朝岡 龍博

横浜内科・在宅クリニック 院長:朝岡 龍博 医師 

▶︎詳しいプロフィールはこちらを参照してください。

『クリニックに関わる全ての人を幸せに』
『最後まで患者様と病気と向き合います』

【経歴】

・2016年 名古屋市立大学卒業、豊橋市民病院 初期研修医勤務
・2018年 豊橋市民病院 耳鼻咽喉科
・2020年 名古屋市立大学病院 耳鼻咽喉科
・2021年 一宮市立市民病院 耳鼻咽喉科
・2022年 西春内科・在宅クリニック 副院長
・2023年 横浜内科・在宅クリニック 院長

【資格】

・舌下免疫療法講習会修了
・厚生労働省 指定オンライン診療研修修了
・緩和ケア研修会修了
・難病指定医
・麻薬施用者