睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠中に何度も呼吸が止まる状態のことを言います。

睡眠中に何度も息が止まってしまうと、睡眠の質が下がり、日中の眠気やだるさが出る場合もあります。
また、血液中の酸素が不十分になることにより、
心臓・脳・血管に負担がかかり、以下などの合併症を発症することもあります。

   ✅脳卒中
   ✅狭心症
   ✅心筋梗塞

睡眠時無呼吸症候群の症状

睡眠時に、いびきをかいていたら無呼吸の可能性は非常に高いです。
息が止まるようなことがあれば、さらに重度の可能性は高くなります。

多くの方は、日中の眠気やだるさを感じます。
夜中には、以下のような日常生活に支障をきたす症状が出ます。

  ✅息苦しさを感じ何度も目が覚める
  ✅起床時に頭痛がある
  ✅憂鬱な気分が続いている

睡眠時無呼吸症候群の原因

睡眠時無呼吸症候群とは、無呼吸および低呼吸の頻度を計測し、
1時間のうちに5回以上、息をしていないことを確認できた場合
睡眠時無呼吸症候群と診断されます。


無呼吸が起きる原因は大きく分けて2つあります。

  ✅閉塞性睡眠時無呼吸
   空気の通り道が物理的に狭くなることによって無呼吸が生じる
  ✅中枢性睡眠時無呼吸
   呼吸中枢の異常によって無呼吸が生じる

睡眠時無呼吸症候群の検査・診断

睡眠時無呼吸症候群の検査には以下の2つがあります。

簡易PSG睡眠中の状況を把握するために自宅での簡易検査を行います。
就寝時に携帯型の装置を装着して睡眠中の呼吸状態や心拍数、酸素飽和度などを調べます。
普段の睡眠に近い状態で行えるのでリラックスして検査を行えます。
精密PSG睡眠時無呼吸症候群の確定診断を行うために、精密PSGを行います。
睡眠中の脳波、眼球やあごの筋肉の動き、心電図、鼻に入る空気の流れ、呼吸の状態、酸素飽和度など多くの項目をモニタリングできる検査装置を使用します。

睡眠時無呼吸症候群治療

軽・中等症の場合はマウスピースなどの口腔内装置(OA)を用いて治療を行います。
マウスピースを作成する場合は、適切な専門医をご紹介いたします。

重症の場合は持続陽圧呼吸療法(CPAP)を行います。
これは、酸素マスクのような機械で圧力をかけた空気を鼻から気道(空気の通り道)に送り込み、気道を広げて睡眠中の無呼吸を防止する治療法です。

不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
当院では、患者様一人ひとりに合わせた治療計画をご提案し、治療介入を行います。

治療にあたり、何かご不明点や、ご不安などありましたら、お気軽にご相談ください。

監修医師

横浜内科・在宅クリニック 院長:朝岡 龍博

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診療時間

外来・発熱外来診療時間
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