尿管結石で石が出る前兆は?バナナやポカリスエットが効果的?
こんにちは。
横浜内科・在宅クリニック院長の朝岡です!
みなさん尿管結石って聞いたことがありますか??
尿管結石は40代、50代の大の大人が痛くて、痛くて苦しんでいる病気の1つです。
『痛みの王様』と呼ばれる病気です!!
今までに経験したことがない強い背部痛や腰痛を認めたら病院に行きましょう
尿管結石になる原因
尿管結石は、尿に含まれる以下などの結晶が、腎臓から膀胱をつなぐ尿の通り道である尿管に沈着して固まることで発生します。
✅カルシウム
✅シュウ酸
✅リン酸
✅尿酸
原因としてはシュウ酸の過剰摂取、ストレス、水分摂取量の少なさ、偏った食事摂取、運動不足、尿の停滞があることなどが挙げられます。
これらの要因により、尿中の成分バランスが崩れ、結石ができやすくなるといわれています。
またステロイドなどの薬を服用している場合、基礎疾患に骨粗鬆症やクッシング症候群などの病気がある方も尿管結石を生じやすいといわれています。
⬇︎こちらも合わせてご覧ください。
尿管結石の症状
尿管結石の主な症状は、腰痛や腹痛です。
他にも以下などがあります。
✅冷や汗
✅疼痛に伴う吐き気や嘔吐
✅陰部の痛み
✅血尿
結石が大きくなると、尿の流れが悪くなるため尿管が拡張され、激しい痛みを引き起こす原因となります。
特徴は痛みが急激に発症すること、その後痛みの程度に波がある(強くなったり弱くなったりする)ことなどが知られています。
▶︎【尿管結石で悩んでいる方必見】痛みを和らげる方法や病院での治療について|西春内科・在宅クリニック
▶︎みぞおちや右肩の痛みもしかすると胆石が原因かも?胆石症は自然治癒する?|西春内科・在宅クリニック
尿管結石で石が出る前兆とは
尿管結石で石が出る前兆には、腰痛や腹痛、血尿、嘔気などがあります。
これらの症状が現れると尿管結石があることが疑われます。
実際に血尿が出ることも少なくないので、血尿がでたら要注意です!!
尿管結石の痛みはいつまで続くのか
結石が尿管内を移動している間は痛みが続きます。
痛みは結石が膀胱に到達し尿と一緒に排出されるまでの期間、数時間から数日間続くことが一般的です。
尿管結石が排出されない場合はその間ずっと痛くなることももちろんあります。
尿管結石はバナナやポカリスエットが効果的?
尿管結石な主な原因はシュウ酸の取りすぎが一つの原因と考えられているとお話ししました。
その中でもシュウ酸の含有量が高い野菜は以下などです。
✅ほうれん草
✅キャベツ
✅ブロッコリー
✅カリフラワー
✅レタス
最近ではバナナの茎を用いた飲料等が尿路結石の予防につながると言われています。
たまにポカリスエットが効果的と話題にあがることがありますが、エビデンスに基づいたものはありませんので、ご注意を!
水分量を多くとることで、尿量が増え、排石に役立つことはあるとは思いますが^^
⬇︎こちらも合わせてご覧ください。
尿管結石になったときの寝る姿勢は?
尿管結石になったときの寝る姿勢は、痛みが軽減されるような体勢を取ることが推奨されます。
例えば、痛む方を下にして寝ることで、尿管の圧力が減少し、痛みが和らぐことがあります。
また、うつ伏せに寝ることで腰痛が軽減される場合もあります。
ただし、個人差があるため、最も楽な姿勢を見つけることが大切です。
⬇︎こちらも合わせてご覧ください。
尿管結石になったら病院へ行くべき理由
尿管結石は自然に排出されることもありますが、結石が大きいと排出されなくて痛みがずっと強く続くことがあります。
最初にもお伝えしていましたが、『痛みの王様』といわれるぐらいの激痛です。
その際は病院に受診し、医師による診断と適切な治療が必要になります。
また、尿管結石が原因で尿路感染症や腎機能障害を引き起こすこともあるため、早めの対応も非常に重要です。
かなりの激痛が急に引き起こされるため、大動脈解離などの致死的な疾患もまぎれているため病院での早期発見も重要になります!
⬇︎こちらも合わせてご覧ください。
尿管結石の治療・手術
尿管結石の治療には、まず痛みを軽減することが大切です。
痛み止めの薬や座薬を使って痛みを和らげます。
また、結石を溶かす効果のある内服薬やたくさんの水を飲むことを推奨し、結石が排出されるのを期待します。
これらの薬で痛みが治まらない場合や、結石が出てこない場合は、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)という方法を考えることがあります。
これは、衝撃波を結石に当てて石を細かく砕く治療です。
尿道からアプローチする内視鏡下結石破砕術(TUL)や経皮的結石破砕術(PNL)という結石を砕く方法もあります。
どの治療法を選ぶかは、結石の大きさや位置などによって決められます。
もし手術が必要な場合は、開腹手術や腹腔鏡下手術などが行われることもあります。
▶︎尿管結石で悩んでいる方必見!痛みを和らげる方法や病院での治療、引き起こす原因|西春内科・在宅クリニック
横浜内科・在宅クリニック院長 朝岡が実際に経験した例!
30代の男性が下腹部あたりの痛みで動くと冷や汗が出て困っているとのことで病院に受診された方がいました。
待合室でも痛みでうずくまっており、すぐにレントゲン検査を行うと、尿管結石を確認したのです。
また尿検査でもしっかりと尿に血が混じっている状態(尿潜血)を認めており、痛みの原因と判断しすぐに痛み止めを使用しながら、治療を行うことができました。
大の大人がうずくまるほどの痛みの訴えがある場合は常に尿管結石を疑う必要があります。
横浜内科・在宅クリニックでの対応方法
横浜内科・在宅クリニックでは、採血、尿検査、腎臓の超音波検査などで尿管結石の診断ふくめ、他の重大な疾患の除外などを行います。
患者様に合わせた治療を行い、必要があれば、近医や地域の連携病院にご紹介も行います。
まとめ
尿管結石の症状は腰痛や腹痛、血尿などがあります。
痛みは結石が排出されるまで続くことが一般的で、かなりの激痛があります。
尿管結石になった場合、寝る姿勢は痛みが軽減される体勢を取ることや鎮痛薬の使用が優先さます。
かなりの激痛ですので、他の致死的な重大な疾患が隠れていることがあります。
病院での診断と適切な治療が非常に重要ですので、尿管結石の症状が現れたら病院を受診することをお勧めします。
横浜内科・在宅クリニックでは、尿管結石に対する適切な診断と治療を提供しています。
神奈川県で急な往診が必要な場合にも対応可能です。
尿管結石に悩まされた際には、いつでも横浜内科・在宅クリニックをご利用くださいね。
参考文献
‣尿路結石症診療ガイドライン 2013年版/日本泌尿器科学会 日本泌尿器内視鏡学会 日本尿路結石症学会
横浜内科・在宅クリニック 院長:朝岡 龍博 医師
『クリニックに関わる全ての人を幸せに』
『最後まで患者様と病気と向き合います』
【経歴】
・2016年 名古屋市立大学卒業、豊橋市民病院 初期研修医勤務
・2018年 豊橋市民病院 耳鼻咽喉科
・2020年 名古屋市立大学病院 耳鼻咽喉科
・2021年 一宮市立市民病院 耳鼻咽喉科
・2022年 西春内科・在宅クリニック 副院長
・2023年 横浜内科・在宅クリニック 院長
【資格】
・舌下免疫療法講習会修了
・厚生労働省 指定オンライン診療研修修了
・緩和ケア研修会修了
・難病指定医
・麻薬施用者