家族内での感染を防ぐために|ウイルスや病原菌から家族を守る

家庭内感染

家族内で感染を防ぐためには、さまざまな対策が重要となります。

今回は、ウイルスや病原菌から家族を守るための予防方法やケア方法などをご紹介します。

家族内感染の基本的な理解

家庭内感染

家族内感染のリスクとは

家族内感染のリスクとは、家族の間でウイルスや病原菌が広がり、全員が感染する可能性があることです。

病気や症状のある家族を看病したり、介護したりすることで、ウイルスが広がる可能性があり感染リスクが高まります。

家族内感染のリスクが高まる状況とは

家族内感染が高まる状況としては、家族が一箇所に密集して過ごしていれば、必然的にウイルスや細菌に曝されるリスクが高くなります。

また、家族の中で十分な手洗いやマスクの着用、定期的な換気などの衛生習慣が実践されていない場合にも感染のリスクがあるといえるでしょう。

関連記事:感染症の分類や種類を簡単解説|なぜコロナは5類になったの?

家族内での感染経路

家庭内感染

さまざまな設備や物品を介してウイルスや病原菌が広がることが、家族内での主な感染経路です。

ここでは、接触感染の原因となりやすい具体例を挙げます。

  • ドアノブ
  • 便器
  • リモコン
  • 調理器具
  • 食器

こうしたものは家族で直接手を触れて共有することが多いです。適切な感染対策がなされなければ、家族内に感染者がいた場合、ウイルスや細菌が瞬く間に広がってしまうでしょう。

家族内での感染を予防するために

家庭内感染

部屋の分離と個室の活用

家族内で感染が確認された場合や、感染のリスクが高い場合は、部屋の分離や個室の活用が重要です。

感染者がいる場合は家族との接触を避けるために、感染者を個室に隔離します。

また、共有スペースを最小限にして家族との接触を減らし、家族内での集まりや食事を控えることも考慮しましょう。

マスクの着用と手洗いの徹底

家族内での密閉空間や接触が予想される場合は、全員がマスクを着用しましょう。

特に感染者がいる場合は、感染者以外の人もマスクを着用することで感染の予防になります。

また、定期的に適切な手洗いを心がけてください。外出からの帰宅時や食事の前後、トイレを使用した後などは特に気を付けて手洗いを行いましょう。

家庭内の清掃と消毒

家庭内の清掃と消毒は、ウイルスや病原菌の拡散を防ぐために欠かせません。

家庭内の共有スペースや接触しやすい場所の清掃を徹底しましょう。

また、ドアノブやリモコン、キッチンカウンターといった手を触れる部分は特に注意しなければなりません。

もし感染者がいることがわかっている場合は、清掃後に消毒も行うようにしましょう。

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家族内に感染者が出た場合のケア方法

家庭内感染

感染者の適切なケアとは

感染者の適切なケアを行うことで、その人の症状の緩和や家族内での感染リスクを最小限に抑えることができます。

まず、感染者は十分な水分摂取と栄養を摂るように心がけます。

症状が軽い場合でも、体力の消耗を防ぐために栄養バランスの取れた食事を摂ることが大切です。

感染者は可能な限り個室で隔離して家族との接触を避け、可能な限りトイレや浴室などを他の家族と共有しないようにしましょう。

また、症状が重い場合はすぐに医療機関に連絡を取り、指示に従い適切な治療やケアを受けることが重要です。

看病する家族の保護

看病する家族は、可能な限りマスクを着用してください。

特に感染者との接触が予想される場合は、高度な保護を目的としたN95マスクなどの着用がすすめられます。

通常のマスクのみでも発症予防効果は十分にありますが、完全に防備するためにはN95マスクに勝るマスクはありません。

他にも、感染拡大を防ぐためにはこまめな手洗いと消毒が必要です。

特に感染者に接触した後や看病の終了後には、必ず手洗いと消毒を行います。

看病する家族は、感染者のケアを提供する際に適切な方法を確認し、医療機関からの指示に従いましょう。

玄関での感染予防

家庭内感染

玄関での手指消毒

玄関での手指消毒は、外から持ち込まれたウイルスや病原菌の拡散を防ぐために重要です。

玄関に手指消毒用のアルコール消毒液や消毒ジェルを設置し、外出からの帰宅時に手指を消毒する習慣を付けましょう。

帰宅時の対応

外から持ち込まれたウイルスや病原菌が靴底に付着している可能性があるため、玄関で靴の除菌を行いましょう。

外出から帰宅する際には、靴底をアルコール消毒液や除菌シートで拭き取り、玄関でマスクを着用します。

そうすることで、家族内での感染リスクを軽減できるでしょう。

横浜内科・在宅クリニックでできる対応

横浜内科・在宅クリニックでは適切な診断を行い、治療を行います。

不安な方はいつでも当院に来院して頂ければ対応いたしますので、お気軽にご相談ください。

【まとめ】家族内での感染に注意しよう

家族内での感染は、身体的接触や共有空間でのウイルスや病原菌の拡散によって起こります。

感染を防ぐためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

  • 手洗いと消毒:定期的な手洗いと消毒を実践。
  • マスクの着用:家族内での密閉空間や接触が予想される場合はマスクを着用。
  • 社会的距離の確保:可能な限り社会的距離を保ち、接触を最小限に抑える。
  • 共有物の清潔化:家族が共有する物品や部屋を定期的に清掃し、消毒を行なう。

これらの対策を実践することで、家族内での感染リスクを最小限に抑えることができます。

家族全員が協力して、健康と安全を守るために努めましょう。

参考文献

家庭内感染(厚生労働省)

船橋市|家庭内感染を防ぐために

印西市|【新型コロナウイルス感染症】家庭内感染を防ぎましょう。

この記事の監修医師

朝岡 龍博

横浜内科・在宅クリニック 院長:朝岡 龍博 医師 

▶︎詳しいプロフィールはこちらを参照してください。

『クリニックに関わる全ての人を幸せに』
『最後まで患者様と病気と向き合います』

【経歴】

・2016年 名古屋市立大学卒業、豊橋市民病院 初期研修医勤務
・2018年 豊橋市民病院 耳鼻咽喉科
・2020年 名古屋市立大学病院 耳鼻咽喉科
・2021年 一宮市立市民病院 耳鼻咽喉科
・2022年 西春内科・在宅クリニック 副院長
・2023年 横浜内科・在宅クリニック 院長

【資格】

・舌下免疫療法講習会修了
・厚生労働省 指定オンライン診療研修修了
・緩和ケア研修会修了
・難病指定医
・麻薬施用者