脂質異常症とは
下記の3つの要素が一つでも満たせば、脂質異常症と診断されます。
1️⃣LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高い |
2️⃣HDLコレステロール(善玉コレステロール)が低い |
3️⃣トリグリセライド(中性脂肪)が高い |
昔は、『高脂血症』や『高コレステロール血症』などと呼ばれていました。
しかし現在では、中性脂肪や、LDLコレステロール、HDLコレステロールといった複数の要素が関わっていることから、『脂質異常症』と呼ばれています。
脂質異常症の症状
血液中の成分の話なので、異常に高くても、異常に低くても症状として現れることはありません。
脂質異常症は、採血をしないと診断ができず、患者さんからの申告は少ないです。
しかし高脂血症の危険因子として以下があります。
✅肥満
✅喫煙歴がある
当てはまる方は、健康診断などの結果に注意することが必要です。
脂質異常症の原因
脂質異常症の発症には、運動不足、食生活、肥満、喫煙、アルコールの飲酒歴などの生活習慣が強く関係しています。
他にも以下などが原因で脂質異常症を引き起こす可能性があります。
✅遺伝的な要因
✅甲状腺ホルモンの分泌が少なくなる甲状腺機能低下症
✅男性ホルモンや女性ホルモンの分泌異常
✅ネフローゼ症候群といった腎臓病
✅薬の副作用による薬剤性
また女性の方が男性よりも2倍ほど脂質異常症になりやすいことがわかっています。
詳しくは、当院の医師ブログで解説しています。
‣高脂血症・脂質異常症のブログについてはコチラ
脂質異常症の検査・診断
心臓の病気や、家族にコレステロールが高い方がいないか、糖尿病、脳梗塞の既往があるかを問診にて確認を行います。
そして採血を行い、実際に脂質異常症なのかを確認します。
脂質異常症の診断がついた方は血管リスクが高いため、頸動脈を超音波検査にて動脈硬化が進行しているかを確認します。
脂質異常症の治療
脂質異常症の治療には、なによりも食事療法と運動療法が大切です。
食事療法
🍽️抗酸化作用を持つ果物や野菜を積極的に摂取
🍽️食物繊維を多く含む食べ物や、大豆製品を摂取
🍽️油をオリーブオイルに変更
運動療法
以下などの有酸素運動がHDLコレステロールの上昇に有用と考えられます。
🚶♂️ウォーキング 🚶♂️エアロビクス
🚶♂️ジョギング 🚶♂️水泳
🚶♂️サイクリング
詳しくは、当院の医師ブログで解説しています。
‣高脂血症・脂質異常症のブログについてはコチラ
監修医師
横浜内科・在宅クリニック 院長:朝岡 龍博
プロフィールはこちらを参照してください。
診療時間
外来・発熱外来診療時間 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 | |
900~12:00 | ● | ● | / | ● | ● | ● | / |
13:30~16:30 | / | / | / | / | / | ● | / |